政府は、去る3月15日に「TPP環太平洋パ-トナ-シップ協定へ向けた交渉に参加する」と発表しました。TPPに参加した場合、多くの原材料を外国からの輸入に頼っている製菓・製パン・製麺業界は、どのような影響をうけるでしょうか。

現在、日本では国内の生産者を保護するために、小麦には252%・砂糖328%・バタ-360%・お米には778%もの輸入関税をかけています。原則10年以内に関税0%の自由貿易になると、単純計算ではいかないと思いますが、大幅に輸入原材料が安くなるかもしれません。

われわれの業界にとっては、製品を安く製造したり流通させたりできるようになり需要が高まることが期待されますが、しかし事はそう簡単ではないはずです。TPP参加によるさまざまな影響が複雑に絡み合って、想定外の事態が起こるかもしれません。

今後の政府の交渉の行方をしっかりと注視したいものです。