京セラの創立者で名誉会長、KDDI最高顧問、日本航空名誉会長で盛和塾塾長の稲盛和夫氏(81)が、3/6甲府コラニ-文化ホ-ルで山梨において初めて講演し、1900人が聴講しました。

「人はなんのために生きるのか」と題して自身の人生哲学を語り、前向きに生きることの大切さを説きました。

稲盛氏は「人生は運命の縦糸と因果応報の横糸から成り立っている」としたうえで、「善いことを思い、善いことをすれば運命はいい方向へ変わっていく。運命さえも変えられる」と強調しました。

貧しく、受験や就職に失敗する青年時代を送ったが、「入社した碍子(がいし)メ-カ-でファインセラミックスの研究に没頭するうちに前向きな気持ちになり、次第に人生が好転した」と経験を語り、「災難だけでなく、幸運さえも、後々役に立つだろうとわざわざ神が与えた試練と受け止め、くさらずおごらず、感謝の心で前向きにひたすら努力することが大切」と説きました。